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重要な仕事だと思わせる


自分の仕事をうまくほかの人に任せられるのも、ひとつの才能です。しかも、相手に「手伝わされている」と思わせず、それどころか、喜んで手を貸してもらえる方法があります。

たとえば、名刺や年賀状の整理です。自分の下に新人がついたら、いい機会だから任せてみるといいです。人名で50音順、会社ごとなどと条件をつけて整理させ、人名録を作ってもらう。検索しやすいようにパソコンでデータ化するよう頼めば、さらに便利です。

★ポイントは、重要な任務を与えられたように思わせることです。

「どんな取引先があるか、覚えるのに役立つ」
「社名と名前を聞いただけで、どんな分野の仕事か想像できるくらいにならないと」
といった具合に、新人には当然の、重要なステップだと示せばいいのです。実際に取引先の社名と人名は覚える必要がありますから、相手も納得して仕事ができます。決して、
「半分は私的といえる作業をさせられている」と思わせてはダメです。

さらに、いかにも相手が有能であると見込んだかのように、
「ほかの人ではなく、あえて君に頼むんだ」
などと付け加えておくと、本人は俄然やる気を起こし、簡単な雑用も、重要な仕事として一生懸命に取り組んでくれるはずです。

大脳生理学によれば、本人が重要な仕事だと信じれば、ドーパミンのような神経伝達物質の作用で、やる気が起きるということです。やり遂げたときの達成感も強くなります。自信がわいて、さらに仕事に精を出す気も起きるという一石二鳥、いや、面倒な雑用も片付くわけですから、一石三鳥といえるでしょう。

たとえ単純なコピー取りでも、大きなプロジェクトのための大事な資料で、重役たちが出席する会議のためのものだと説明すれば、張り切って、いい仕事をしてくれるでしょう。





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