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大物なら相手を「赤ちゃん」ぐらいに思え!

大物は、自分に絶対の自信を持っているからこそ、小物を相手にすることはありません。

小物に対していちいち腹を立てたり、小物を潰しにかかったりするのは、真の大物とはいえないのです。

たとえばここに、年齢がひとつ違いの兄弟がいたとしましょう。おそらく彼らはお互いのやることにいちいち腹を立て、毎日のように派手な兄弟ゲンカをするはずです。なぜなら、肉体的にも精神的にも近い場所にいるからです。

しかし、これが10歳違いの兄弟だったらどうでしょう。



一方は大学生で、一報し小学生です。さすがにここまで年齢が離れると、大学生の兄は弟のやることに腹を立てたりしないでしょう。いや、仮に腹が立つことがあっても、殴り合うようなケンカに発展しません。肉体的にも精神的にも、あまりにかけ離れているからです。

だから、もしもあなたが部下や後輩のやることに腹を立てているとすれば、あなたはまだまだ小物です。部下や後輩と、立場的にも精神的にも近いところにいるということなのです。

本当の大物はそんなもの相手にしないし、そんなところに余計エネルギーは使わないはずです。大物は過度な競争意欲を持たないのです。

もし、あなたの上司が皮肉や嫌味を口にしているとすれば、それはあなたに対して競争意識を持っているということであり、競争相手としてのあなたを恐れているということなのです。

そう考えてみれば、嫌味っぽい上司がかわいそうに思えたり、かわいらしく思えてくるのではないでしょうか。

そして、つまらないことに怒ったりしないためには、相手のことを「赤ちゃん」だと思えばいいのです。赤ちゃんが泣いているからといって、そのたびに腹を立てる親などいません。

「ああ、お腹が空いたのね」「ああ、おしめ替えましょうね」と赤ちゃんの気持ちを察してあげるはずです。

だから、部下や同僚と接するとき、年上の上司と接するとき、社長や会長と接するときも、すべて相手は赤ちゃんだと思うことです。そうすれば腹も立たないし、競争意欲も燃え上がりません。

心の中で「はいはい、寂しいんだね」「はいはい、怖かったんだね」とあやしながら、受け入れてあげるのです。そして些細なことは許してやる度量を見せつけるのです。

大物の基本は「上から目線」です。
上から目線で眺めていれば、小物たちとのつまらない衝突もなくなるし、大物としての堂々とした余裕をアピールすることもできるはずです。





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