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面と向かってほめず、おしゃべりな同僚を利用する


会社で嫌われる典型が、ゴマすりタイプですが、人間の心理を考えないで下手にゴマをするから嫌われてしまうのです。

ワルは違います。
気づかれないように、ほかの人間を利用してゴマをすり、相手の好意を勝ち取ります。

誰でもほめられれば気分がいいし、ヨイショしてくれる相手には自然と親しみを感じてしまうのが人間の本性で、引き立ててやろうという気持ちにまでさせてしまいます。ですが、下手なゴマをする人は面と向かってほめているから、周囲の反感を買い、ほめられた本人もお世辞だと思って警戒してしまうのです。



★ポイントは、ほかの人間をどう利用するかですが、コマすりの効果を出すには、第三者を間においてほめることです。

同僚などと話しているときに、「○○部長は、ほんとに仕事のできる人だよね」と、さりげなく口にするだけでいいのです。

同僚や部下などに同じようなことを吹聴して歩けば、近い将来、何かの拍子に必ず部長に伝わるはずです。とくに、おしゃべりで有名な同僚がいれば、伝言役として重宝するから大いに利用することです。

第三者を通じたほめ言葉なら、当の部長もお世辞と受け流すことはないし、単純に喜ぶことは間違いないでしょう。

また、取引先の人など、外部の人間も第三者として利用できます。上司を紹介するときが絶好のチャンスです。

「こちらは」上司の○○ですが、いつも頼りにしておりまして・・・・」といった具合に、自分の口から、ここぞとばかりお世辞を言います。取引先の前で堂々と持ち上げられて、悪い気がする人はいないでしょう。

この策略は上司だけでなく、闘争心むき出しに反発してくるライバルにも使える同じやり方で、適当にいなしてやればいいのです。

つまり、周囲の人たちに、そのライバルへの賛辞を何かにつけて言っておいたり、本人を紹介する際にほめ言葉を付け加えるという逆療法をするのです。こうして露骨に敵対してくるライバルに、第三者を介して、自分がいかに冷静で大人であるかを見せ付けるわけです。すると、相手は大人気なかったと反省して、おまけにこちらに好意を持ち始めるという筋書きです。





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