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企画書の根回しには「小耳にはさんだ」が効果

テレビや新聞で特定の党派の優勢が伝えられたり、賛成票が多いという予測が発表されると、投票者にはさらに同調する傾向が見られます。

ビジネスパーソンなら誰でも、「この企画書をなんとしてでも通したい」と思うことがあるはずです。そんなときには「
バンドワゴン効果」という心理を利用するといいでしょう。



■人は多数派に便乗しやすい心理がある

バンドワゴン効果とは、いわゆる「勝ち馬に乗る」ことで、人が多数派に便乗しやすい心理傾向を示します。


パレードの先頭を行く楽隊車(バンドワゴン)が賑やかな音楽を奏でると、人々が引きつけられて行列に加わることから、優勢な党派にしたがって何らかの利益を得ることを比喩したものです。 

選挙速報などを見ていると「地すべり的勝利」という言葉が使われますが、これも選挙前にマスコミ各社が「○○党が有利」とアナウンスしたことで、その政党への支持がいっそう強くなった結果です。

このバンドワゴン効果は、誰に投票したかがわかるケースではとくに強く働くといわれます。そこで、
挙手などで自分の意思をあらわす社内会議では、大いに利用できると思われます。


■社内会議を有利にするには「小耳にはさんだ」で広めてもらう


ただし、社内会議の動向をアナウンスしてくれるマスコミはいませんから、自分でやらなければなりません。このとき注意したいのは、自分から「オレの企画が有利らしいよ」と言いふらしても周囲はそれを真に受けない点です。

第三者の協力を得て、「小耳にはさんだんだけど、今回の会議では○○さんの企画が有利らしいよ」と広めてもらう必要があります。

ポイントは「小耳にはさんだ」という言葉を使うことです。そうすれば、「この話は企画者本人が広めているわけではない」という印象を与えるため、警戒心なしに話を受け入れてくれます。

気をつけてみると、みなさんの周りにも「こんな噂を小耳にはさんだけど・・」と、あちこちで話している人がいるはずです。そして、たいていの彼らの企画や提案は通っているのではないでしょうか。

そんな彼らが、「小耳にはさんだ」という言葉を巧みに使って、自分に有利になるような情報を間接的に流しているかもしれません。





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