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依頼することによる相手の心の動かし方

上司にちょっとした頼みごとをするのは気が重いものです。

それは、相手から評価を下げられるのではないかという懸念や、断られたときの自己嫌悪感など、頼みごとをすることによるマイナス効果が頭に浮かんでくるためでしょう。

しかし、人に頼みごとをする、されるという人間関係は、個人レベルで考えると、マイナス効果のみをもたらすように思えて躊躇しがちですが、二人の関係レベルで考えるとマイナスではなく、むしろプラスの効果をもつものです。

ここでは、依頼される側の心理について考察してみましょう。



■依頼された側の心理

依頼されたこと自体は、たしかに自分の時間を割かれ、心的苦労もかかわるわけですからマイナスになります。

@ 依頼された側は、相手から信頼されている証明

しかし、私たちは信頼していない人にはものを頼みません。「信頼しているからこそ、その人に頼む」といった人間関係に対する暗黙の了解があります。

ですから、人から依頼されたということは、依頼者に信頼・信用されていることの証明になるのです。

信頼されているかどうかの判断は難しいですし、これといって証拠があるわけではありません。

形式上、「部長、信頼していますから」といわれても、たいした確信はもてません。そんな人は、宴席でみんなに対して「信頼」と「好意」を振りまいているでしょうから・・・。

A 上司が信頼されている確証は、頼みごとを受けたとき

そんな職場の人間関係のなかで、上司が部下から「たしかに信頼されている」確証をもてるのが、頼みごとを受けたときでしょう。

それは仕事上の依頼でも一つの確証になりますし、個人的な問題での頼みごとであれば、よりたしかなものになります。仕事を超えて、人間としての「信頼の確証」を得ることになるのです。

B 上司を動かすには、頼んで動かすこと

上司を動かすには、「頼んで動かす」ことです。そうすれば、願いごとも叶えられ、好意ももたれて一挙両得になるのです。





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