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「いまや常識ですが」で、揚げ足取りの反論を封じ込める


どこの会社にも、人の揚げ足を取って点数を稼ごうとする人がいます。そんな人間から勝手にライバル視されると、不自由な思いをさせられる羽目になります。チャンスをうかがって、蹴落としてやることです。



もっとも効果的なのが、会議やプレゼンテーションの場で、くだらない反論をぶつけてきたとき、
「すでにご存知と思いますが」
という言い回しを有効に使うのです。
たとえば、自信を持って発表している最中に、
「その新製品のデザインは、若い人には地味すぎるのでは?」
と水をさすようなことを言われたとしましょう。

もちろん、「いや、最近の若年層の好みは・・・」と懇切丁寧に説明して説き伏せることもできるでしょう。しかしここで使える、もっと自分に有利になる、巧妙な対処の方法があります。

★そこで、返答の前置きとして使うのが、
「すでにご存知だと思いますが」
「いまや常識ですが」
「もちろん、」十分にご承知だとは思いますが
といった言い回しです。


これで相手の反論や次の質問を、封じ込めることができます。
その後に続けるのは、何も相手の知っていることや一般に常識といわれていることである必要はありません。むしろ、相手が知らないであろうこと、未だ常識となっていないことのほうが都合がいいでしょう。

というのも、「いまや常識ですが」といった前置きの跡に、知らないことを話されると、相手は不安になるからです。「知らないのは自分だけ?」と焦り、それ以上、反論や質問をすると恥をかくかもしれないと恐れます。だから、仕方なく引き下がり、口を閉じて、こちらの話を聞くことになります。

反論や質問で揚げ足取りをするのが得意な人間というのは、恥をかきたくないという気持ちが強いですから、そこにつけ込んで、勝つのです。

さらにこうした前置きをすると、出席していたほかのメンバーにも、その人間が下手な質問をしたのだと思わせることができます。揚げ足取りでライバルを攻めたつもりが、逆に自分の評価を落とすことになります。

この「すでにご存知だと思いますが」「いまや常識ですが」といった前置きは、会議やプレゼンテーションのような大勢の前で話す場だけでなく、一対一の場合にも役に立ちます。上司や取引先にうんざりするような文句をつけられたときにも、同じ戦術で切り返してやればいいでしょう。





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