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大物に見せるためのアピールポイントは3つに絞り込もう

大物に見せるためには、ブランド品で飾り立てるのもいいでしょうが、これもやりすぎると成金趣味に見られかねません。よほど着こなしが上手で、またコーディネートのセンスがよくないとギラギラしているだけで逆にバカにされることにもなります。

そしてなにより、たくさんのアピールポイントを持っていると、かえって記憶に残らない、という逆転現象が起きてしまいます。

心理学には「スリー・パート・リスト」と呼ぶ法則があり、何でも3つが基本になるということです。

アピールポイントが一つや二つでは足りない。しかし4つ以上になると焦点がぼやけ、それぞれの印象が薄くなるし、覚えきれなくなります。何ごとも3つにまとめ、アピールするのがベストなのです。



スリー・パー・リストについては、私たちも日常生活の中でたくさん使っているし、耳にしているはずです。

たとえば、「世界三大美女」というのもそうだし、料理の「世界三大珍味」というのもそうです。景色も「日本三景」になって、医療の分野には「三大生活習慣病」があります。そして、オペラには「三大テノール」がいて、日本の芸能界には「御三家」とか「新御三家」がいます。

もしこれが「世界二大美女」だったら、いかにも少ない気がするし、「四大美女」ならバランスが悪い。やはり「三大美女」がしっくりとくるのではないでしょうか。

同様に、もしもあなたの大物アピールが「ロレックスの腕時計」「アルマーニのスーツ」「バーバリーのコート」「ブルガリの財布」「エルメスのかばん」「グッチの靴」「シャネルのオーデコロン」などいくつもあるようだと、なかなか記憶に残りづらいです。

相手はすべてを覚えるのが面倒になってしまい、「派手な人」といった印象しか持ってくれなくなるのです。そこで、「自分はスーツと腕時計と靴で勝負!」といった感じで、自分が特にアピールしたいところにだけ、集中的に予算を投じましょう。

そして高級腕時計を2個も3個も揃えていきます。そうすれば「腕時計の」コレクションがすごい○○さん」として記憶にフックをかけることができます。限られた予算なら、広く浅く使っていくよりも、集中的に投じたほうがずっといいでしょう。

ちなみに、身長が高いとか顔立ちが整っているといった「大物ポイント」をすでに持っている人は、残りの2つのアピールポイントがあれば十分です。逆に言うと、体格や顔立ちが平均的な人は、他の部分(スーツや腕時計など)で3つのアピールポイントを作ることが必要になります。もちろん、話の面白さや専門知識なども、アピールポイントの一つです。

もし、自分の存在がどれだけ相手の心に残り、フックをかけることに成功しているか知りたければ、簡単な判定方法があります。
それは「○○(あなたの名前)って、どんな人?」という質問です。

自分で聞くのは不自然なので、友だちに頼んでみるといいでしょう。

ここで「ああ、あいつは仕事もできるし、背も高くて、オシャレでカッコイイ男だよ」といった感じですぐに答えが返ってくれば、見事にフックがかかっていることになります。ところが「あいつねぇ、うーん。・・・どんなヤツといわれてもなあ」などと、答えが出てくるのに時間がかかるようであれば、うまくフックがかかっていない証拠です。アピールポイントが足りないのかもしれないし、逆に多すぎるのかもしれません。

スリー・パート・リストの法則にしたがって、うまく自分をアピールする術を考え直すといいでしょう。





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