コンテンツ

相手に大物ぶりを見せるには、ヒゲが最良のアイテム

アメリカのリンカーンの身長は2メートル近くあったようですが、ひとつだけ外見上の欠点があり、それは、顔は面長で、頬はこけていたということです。

頬がこけていると、それだけで貧相に見えることと、体型的にも細身だったリンカーンにとって、なおのこと深刻な問題だったようです。

そして彼は大統領選挙の期間中、選挙用の肖像画を見た11歳の少女から「お髭を生やしたほうが、威厳があっていいですよ」という手紙を受け取り、さっそく立派なヒゲを蓄えることにしたそうです。

その後、めでたく大統領選挙に当選したリンカーンは、わざわざその少女の家を訪れてお礼の言葉を述べたほど彼女の助言に感謝したということです。

確かに、明治時代の政治家や軍人たちの写真を見ると、大久保利通、伊藤博文、板垣退助など、立派なヒゲをたくわえている人が多い。

心理学的にいえば、あごヒゲや口ヒゲを生やしていると、顔が大きく見えるという効果があります。わかりやすい例を挙げるなら、
雄ライオンのたてがみと同じ効果があるのです。最近は「小顔ブーム」が若い男性にまで及んでいるようですが、顔が大きく見えることは大物感の演出には欠かせないものです。


このため戦国武将の武田信玄は、来客があると口の中に綿をつめ、頬を膨らませてから面会するようにしていたほど、自分の顔の大きさを意識していたようです。もちろん信玄が立派なヒゲをたくわえていたことは、言うまでもありません。

イギリスの心理学者ナイジェリ・バーバーは雑誌『イラストレーテッド・ロンドン・ニュース』の年次報告書を分析し、男性のヒゲが女性に与える心理的影響について調査しました。その結果、あごヒゲや口ヒゲを生やした男性ほど女性からモテること、そして結婚できる確率が高いことが明らかになりました。

女性は、より強い遺伝子を残そうとして、本能的に男性の「強さ」を求めるものです。そのため、ヒゲという強さの象徴がある男性に本能のレベルで魅力を感じます。遺伝子的に強いのだと、無意識のうちに感じてしまうものです。

官僚の世界では「まずは太ってヒゲを生やせ」といわれているようですが、やはり部下からナメられないためにも、太って貫禄をつけて、大物ぶりをアピールする必要があるようです。

ただ注意すべきは、ただ「太る」だけでは無能なヤツに見られる可能性もあるので、なるべく「力士のように太る」のではなく、「プロレスラーのように太る」ほうがいいでしょう。

自分の顔がどことなく貧相だと思う人は、とりあえずヒゲを生やして大物感を演出してみることもいいでしょう。





おすすめサイト


Copyright(c)2015 ワルから学ぶ言葉の裏に隠されたブラック心理 all rights reserved.
.