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大物の着るスーツはブランドや仕立てにこだわる

もし、あなたが「大物は服装なんかこだわらない」などと思っているとしたら、大間違いです。

そんな話が通用するのはせいぜいミドルクラスのマネージャー、あるいは中小企業の経営者までで、
名実ともにトップに立つ大物ともなれば、必ずスーツにもこだわります。

なぜなら、ビジネスマンにとってのスーツとは「自分自身」だからです。


たとえば、激安紳士服店で上下1万円で売っているようなペラペラのスーツを着た人を見て、あなたは大物っぽさを感じるでしょうか。

また、くたびれてよれよれになったスーツを着て、電車で居眠りしている中年サラリーマンに、大物感があるでしょうか。

大物はそんなスーツなど着ません。そして大物は、スーツ選びにおいてブランドはもちろんですが、その「仕立て」にもこだわります。

まず、もっとも望ましい素材がウール(100パーセント)のスーツ。かたちが変わりにくく、頑丈で、体にもぴったりくる。生地も厚めなので自分を大きく見せることになり、強さをアピールすることができます。




実際、有名ブランドの高級スーツは、ほとんどウール製になっています。

続いて、ウールにポリエステルなどの人口繊維が混ぜてあるものでもいいですが、この場合はウール50パーセント以上であることが条件です。

腕時計の場合、普段は袖の中に隠れていることもあり、その心理的な効果は「拡張自我」がほとんどですが、スーツは拡張自我であると同時に、人に見せるための道具です。そのため、頑丈で分厚く、しかも仕立てのしっかりしたウール素材のスーツを着ることによって、自分の強さを対外的にアピールするのです。

スーツのようなフォーマルな格好をすることの重要性については、次のような実験データがあります。

実験を行ったのはカリフォルニア州立大学の心理学者、パメラ・レーガンは、サクラの女性に2種類の格好をさせ、ショッピングモール内の洋服店に入ってもらった。

@ Tシャツにテニスシューズというカジュアルな格好

A スカート、ブラウス、ストッキングにドレスシューズというフォーマルな格好

そして、この女性が店に入ってから販売員に声をかけられるまでの時間を、それぞれ(@の場合とAの場合)ストップウォッチを使って計測したのです。

その結果、@のカジュアルな格好では73秒で声をかけられたのに対し、Aのフォーマルな格好では51秒で声をかけられたとのことです。

つまり、フォーマルな格好をしていたほうが「上客」として扱われ、お店や取引先から大切にされる、大物として扱われるということです。

安いスーツを着ていたら、それだけで「安く見られる」のです。


もちろんTシャツに短パンなどはもってのほかです。ブランドも大切ですが、スーツ選びにおいては素材と仕立てにこだわるようにしましょう。





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