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見た目がデカいだけで大物っぽく見えてしまう

サミット(主要先進国首脳会議)で各国首脳が勢揃いしたとき、ほとんどの場合、二本の総理大臣はいちばん身長が低いものです。そしてそれを見た多くの人が、なんとなくカッコ悪いなあ、と思っているのではないでしょうか。

大物は見た目にもデカいものです。

身長の高い人はそれだけで大物っぽく見えるし、慎重の低い人はどうしても小物っぽく見えるだけでなく、弱そうに見えます。
身長の低い人には申し訳ありませんが、これは動かしがたい事実です。



しかし、どうして身長が高いほど、力があるように見えるのでしょう。

マッカンが身長との相関関係を指摘しているのは、体力的な意味での「目に見える力」のことではありません。むしろ社会的影響力、経済力、政治力といった体力とは無関係の「見えざる力」が、身長によって判断されるということのようです。

この点については、次のようなデータがあります。

アルバート大学の心理学者、ユーゲン・レチェルトはさまざまな仕事(会計士から技術者、弁護士やアナウンサーまで)に就く人たちを対象に、身長の高さと自尊心の関係について調査しました。

その結果、身長が高ければ高いほど、自尊心も強くなることがわかりました。

しかも身長の高さと自尊心は非常に強い相関関係にあって、身長が高い人10人のうち8人は自尊心も高い、つまりそれだけで自分に自信を持っているということが明らかになったのです。

いまいちピンとこないという人は、日本語にある「見下す」や「見上げる」という表現を思い出すといいでしょう。

高いところから相手を「見下す」というのは、「自分は相手に勝っている」「相手は自分より劣っている」という気分にさせるものです。いつも他人を「見下し」ながら過ごしている高身長の人が、自尊心も高いというのは当然なのです。

だから身長の高い人は、なるべく相手を「見下す」場面をつくるべきです。

話をするときも、距離をおいて話すのではなく、一歩前に出て、相手との距離を近づけます。こうすれば、自然と相手を「見下す」角度が急になります。

小柄だったことで知られる石川啄木は、歌集『一握の砂』の中で「大いなる/彼の身体が憎かりき/その前にゆきて/物を言ふ時」と歌っています。相手を「見上げる」ことは、それだけ屈辱感を伴うものです。

背が低い人の場合は、見た目デカく見せればいいのです。繰り返しになりますが、スリーピースや肩パッドなどデカく見せる方法を使えばいいでしょう。





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