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大物になる出世術は最初のスタートダッシュでほぼ決まる




これは特に、新入社員や転職を考えているビジネスマンに聞いてほしい。

新しい会社に入ったら、とにかく最初の1〜2ヶ月を必死に頑張ることです。

毎朝、8時半に出社して、先輩や上司の顔と名前をいち早く覚え、電話がなったら真っ先に出ます。新入社員研修においても積極的に発言し、自分の存在をアピールします。

なぜなら、その人に対する評価はかなり早い段階で決まってしまうからです。組織で言えば、最初の1〜2ヶ月で決まります。

そして、一度定着したしまったイメージをリカバリーするのはきわめて難しいのです。

これを裏付けるデータを紹介しましょう。

チャップマン大学の心理学者、アミー・ハーレーは、683名のトップマネージャーと、同じく683名のミドルマネージャーを対象に、組織の中で出世していく人の条件を調査しました。

その結果、同僚の中でいちばん最初に出世した人が、そのまま出世街道を突き進んでいく、という傾向が明らかにされました。

たとえ偶然でもいいから、とにかく誰よりも先に結果を出すためには、まずは一回戦を勝ち抜くことです。それが出世街道を突き進む第一条件なのです。

ハーレーはこれを「組織のトーナメント・モデル」と呼んでいます。

組織における出世競争は、すべて一発勝負のトーナメント戦であり、初戦で負けてしまったら意味がありません。総当たり制のリーグ戦ではないからです。

もっとも、このトーナメントには「敗者復活戦」も用意されています。

初戦や2回戦で負けても復活の道は残されています。それでも、スポーツ競技にやける敗者復活戦がそうであるように、敗者復活戦を勝ち抜いても「銅メダル」止まりで、金メダルを獲ることはできません。

つまり、トップマネージャーになることはできないということです。

その意味でいうと、大物は長距離ランナー型ではなく、短距離ランナーとしての資質を持っていることになります。

まずはスタートダッシュで差をつけ、追いつかれそうになればまたダッシュをかける。この緩急をつけた繰り返しが、大物の出世術なのです。

経営者でも芸能人でもスポーツ選手でも、大物とされる人たちは若いうちからなんらかの形で頭角を現しているものです。

大器晩成で輝かしい業績を挙げているもたくさんいるでしょうが、ただ、大器晩成ではなかなか「大物感」が備わらないのです。こればかりは、どうしようもない事実です。





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