コンテンツ

大物は豪快であり、小物は細かいことにこだわる

昭和を代表する大物俳優で今は亡き勝新太郎さんが下咽頭ガンをを発病し、記者会見をおこなったとき、さすがは大物だと思わせるパフォーマンスを演じたことがあります。

なんと勝さんは、会見の中で「医者から酒とタバコをやめるように言われてね。だからどっちもやめちゃったんだよ」と語りながら、堂々とタバコを吸い始めたのです。

そして仰天した記者から「お酒はやめられたんでしょうね?」と聞かれると、「うん、」ビールがうまいんだよな」と笑って見せた。

後に語られているところでは、勝さんは本当に禁酒・禁煙していながら、会見ではあえてタバコを吸って見せたのだといいます。まさに大物ならではの一世一代のパフォーマンスといえるでしょう。



このように、大物は豪快であるべきだし、細かいことなんか気にしてはいけない。
細かいことを気にしていると、いかにも神経質そうに見えます。そして神経質な人は、小物に見られてしまうのです。


たとえば、ちょっと雨に降られたぐらいでハンカチを取り出し、髪や服を拭き始めるような男性は、大物っぽくありません。

実際に欧米では、小雨程度だったら男性は傘を差さないそうです。そんな細かい雨を気にしていると「ガーリー(girlie)だ」と笑われるようです。

また牛乳や玉子の賞味期限が一日過ぎたくらいで大騒ぎするような人。あるいはカレーうどんのつゆが服についたと慌てふためく人。枕が変わると眠れないと旅先に枕を持ち込む人。彼らはすべて、小物っぽく見えてしまいます。

デンバー大学の心理学者、ナイアル・ボルガーが339名の男女を対象に調べたところによりますと、神経質な傾向の強い人たちは、日常の些細なことに過敏に反応することがわかりました。そして、その人の過敏性を調べれば、神経質かどうかが判断できるということも明らかになりました。

もちろん、枕が変わると眠れないとか、潔癖症的な傾向があるとかは、ご本人からすれば大きな悩みでしょう。

しかし、ここで言いたいのは、こうした自分の気質を人前でさらしてはいけない、ということです。人前では「オレはゴミ捨て場ででも5分で眠れるよ」「ラーメンに髪の毛が入っているくらい、どうでもいいじゃん」と笑い飛ばすくらいの、強いハッタリが欲しいのです。

まさに、記者会見で満足そうにタバコを吸っていた勝新太郎さんのように。
自分の弱みなど、絶対に人に見せないのが大物なのです。





おすすめサイト


Copyright(c)2015 ワルから学ぶ言葉の裏に隠されたブラック心理 all rights reserved.
.