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大物は悪いことが続いても気にするな!

誰だって、大きな失敗が続くと自信を失ってしまうでしょう。たとえば、あなたが経営者だったとして、有望な幹部社員が立て続けに辞めていく時期があったとしましょう。

普通であれば、「オレのやり方が間違っていたのか?」「もうこの会社は終わりなのか?」と不安になり、自信を喪失していきます。しかし、大物はそんなことを考えません。

ひと言、「こんな時期もあるさ」で片付けるのです。

これは大物は無類の自信家で楽天家が多いからでもありますが、実はしっかりとした統計学的な理由があるのです。それは「ポワソン分布」というものです。


これは、簡単にいえば、「めったに起こらないことは、なぜか連続して起こる傾向にある」という統計学の用語です。




たとえば、めったに起こらないはずの航空機事故、あるいは地震。一度どこかで起こるとなぜか頻発する傾向があります。少し前にエレベーター事故が頻発した時期がありましたが、あれもポワソン分布だったのでしょう。

もっとも、ポワソン分布は悪いことばかりに当てはまるものではありません。「めったに起こらないことは、なぜか続けて起こる」というのがその定義です。

たとえば、ある会社が立て続けにメガヒット商品を生み出すことがあります。そして思い切って大規模な設備投資をし、大量の従業員を雇い入れた途端、商品がパタンと売れなくなってしまう、ということも大いにあり得ます。

プロ野球選手でも同じです。1試合で4連続三振をしたバッターは、「もしかしたら明日も打てないかもしれない」と不安を抱きます。そして精神状態が不安定なまま翌日の試合に臨み、やはり三振や凡打を重ねていきます。

ポワソン分布の存在を知っていれば「こんな日もあるさ」と片付けられたはずなのに、余計なことを考えすぎたためにスランプに陥っていくのです。

人生を80年という長いスパンで見ると、いいことも悪いことも同じくらいの数でやってくるはずです。しかし、ごく限られたスパンで見ると、悪いことばかりが続く時期はあります(もち、いいことばかり続く時期もある)。

それを経験的に知っていた昔の人たちは、ポワソン分布に「厄年」という名前を与えたのかもしれません。

とりあえず、びっくりするくらい悪いことが続いても、なにをやっても失敗する時期が続いても、「なるほどポワソン分布なのだな」と割り切ってしまうことです。

そう考えるだけで、人生はかなりラクになるはずです。





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