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大物はどんなときでも全力疾走せず、余力を残しておくものだ

一流のピッチャーは、どんなピンチに追い込まれても表情を崩しません。

そして一流のボクサーは、どんなに強烈なパンチを打たれても、決して痛そうな表情を見せません。

スタミナが切れてきても、苦しそうな素振りは見せません。
ポーカーフェイスというヤツです。


なぜ。彼ら一流のスポーツ選手はポーカーフェイスを崩さないのでしょうか。
答えは簡単です。自分の「底」を見せないためです。

たとえば、ボクシング試合中、少しでも痛そうな表情を浮かべたら、相手は「効いているぞ」と思い、ますます調子づいてくるでしょう。

しかし、どんなに打ち込んでもまったく表情を変えなければ「こいつ、効いていないのだろうか?」と不安になるし、無尽蔵のスタミナとタフさをもっていると錯覚させることができます。

これはビジネスマンにも同じことが言えます。



もし、自分の大物感をアピールしたければ、絶対に自分の「底」を見せてはダメです。苦しそうなそぶりを見せるのもいけないし、泣き言を口にするのも厳禁です。いつも涼しい顔で仕事をするべきです。

そしてポーカーフェイスを崩さないためのコツは、ただひとつ。
全力疾走しないことです。

いつも50パーセント、せいぜい80パーセントの力で仕事をして、常に余力を残しておきます。そうすれば周囲に対して「あいつはいつも涼しい顔で仕事をしているけど、もし本気を出したらどうなるんだろう」と思わせることができ、大物感を存分にアピールすることができるわけです。

いわゆる「切り札」や「伝家の宝刀」は懐に温存しておくことこそ意味があるのです。

もし、とっておきの「切り札」を出してしまって、しかもそれが通用しなかったとしたら、とんだお笑いぐさです。まるでウルトラマンのスペシウム光線が跳ね飛ばされるようなもので、絶体絶命のピンチに追い込まれます。

そうではなく、切り札はどんなときでも懐に温存しておくことです。

それで相手には「あいつはいざというときのための切り札を持っている」「まだ使っていないということは、まだまだ余力があって、自信があるということだろう」と思わせることです。これが大物の心理的な戦略です。

50パーセントや80パーセントの力で仕事をするといっても、仕事の質を下げるわけではありません。つまらない仕事はどんどん断って、仕事の量を減らすのです。仕事を堂々と断ることも、大物に欠かせない条件です。

心理学には「アベル効果」というものがあり、ありにも有能すぎる人は他人から妬まれるということがわかっています。いくら能力があっても、普段からこれみよがしに誇示していては、人望をなくしてしまいます。その意味でも余力を残しつつ、量をセーブするくらいがちょうどいいでしょう。

そしていざという場面、絶対的な自信がある場面では150パーセントの力を出して、大きな成果を挙げるのです。こうすれば「さすが大物だ」と思わせることができるはずです。

間違っても朝から晩までドダバタ走り回るような真似はしないことです。
汗をかき、苦しそうな顔をするほど小物に見えます。大物は汗をかかず、涼しい顔で仕事をするものです。





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