コンテンツ

「限定」という言葉の魔力で必要ないものまで買ってしまう




テレビショッピング番組には、多数の固定ファンがついています。

健康器具や台所用品などをこまかく説明したあと、「この商品を今回限り、1万2800円で、200名様だけにご提供します」という番組である。
見ているうちに、思わず欲しくなり、電話をしたという人も結構いるでしょう。


そして、後日、商品が届いてから「しまった」というケースもあるようです。冷静に考えれば、値段が高かったのではないか、似たような商品が既にあるではないか、どうせすぐに飽きて使わなくなるのではないか・・・など届いた後、そんなことを後悔するのです。

そこで反省し、次からやめればいいのですが、テレビショッピングを見ていると、また別の商品が欲しくなり、つい電話をかけてしまう。

そんなテレビショッピング中毒のような人も大勢います。

なぜ、テレビショッピングを見ると、つい欲しくなってしまうのでしょうか。これは、「○○名様だけにご提供します」という司会者の言葉がひとつのミソとなっています。

人は、「○○名様のみ」「今日限り」などという限定条件をつけられると、判断に狂いが生じやすくなります。


「限定」というからには、いま買っておかないと、二度と手に入らないかもしれない。早く電話しなければ、ほかの人に買われて、なくなってしまうかもしれない。数が限られていると思うと、早く決断しなければならないと焦り、冷静な判断ができないまま注文してしまうのです。

冷静に考えれば、テレビで宣伝している以上、限定数百個のような商品数で、業者に利益が出るわけはありません。

それは、誘いのフレーズであって、本当は商品は山のようにあるはずですが、「限定」という言葉を聞くと、人はそんな初歩的な判断力も働かなくなるようです。

逆にいうと、こちらから「○○限り」と限定条件をつければ、迷っている相手をその気にさせやすい。

「これだけの値段にできるのは、本日限りなんです」とか「この商品はあと一点しか残っていません」というセールストークで、相手の決断を早めることができるそうです。






おすすめサイト



Copyright(c)2015 ワルから学ぶ言葉の裏に隠されたブラック心理 all rights reserved.
.