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親しくなついていけば、相手は裏切れなくなる




人は誰でも、なついてくる人には弱いものです。


こういう事件が実際にありました。一人暮らしのおばあさんのところへ、ある日、遠縁の息子という男性が訪ねてきた。故郷の話しをあれこれするが、おばあさんにはどうもしっくりこない。
無理もない。

この男はオレオレ詐欺みたいなもので、おばあさんから金を巻き上げようとしてきたのですから。

この男、ときどき訪ねてきては、そのたびに金を借りて帰って行った。何回かそういうことがあった後、この男は詐欺で逮捕された。

以前にも同様の手口で詐欺を働いており、そこから足が着いたようです。

このおばあさんは、警察に事情聴取をされて、こういったと言います。

「ニセ者と分かっていたけど、あの子は親しそうに喋ってくれる。
私のところに寄りつきもしない本当の身内に比べるとありがたかったので、だまされたふりをして、お金を渡していた」

悪いヤツであろうと、ずるいヤツであろうと、人は、なついてくる人をいとおしいと思うものです。
だから、なついていって人をとりこむという方法もあります。


じっさい、中小企業のオーナー社長などには、なついてくる人に弱いタイプがいます。

なついてきて、ごまをすり、その挙げ句、会社の金をくすねたりするが、社長はそのことを知っている。知ってはいますが、なついてくるのでかわいい。
くすねるカネも、会社の屋台骨を揺るがすほどではないので見逃している、というものです。

ただし、飼い殺しにしておいて、いざというとき横領のことを持ち出し、自分の意のままにあやつろう、という魂胆がないともかぎらないので、いい気になってやりすぎないほうが身のためですよ。





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