■人を褒めることで調略できる

「きみのような美しい人に初めて会った」と、男性が女性に称賛の言葉を投げかけ、気を惹こうとする。

女性は女性で、「あなたみたいな人は初めて。あなたと一緒にいられるなら、私どうなってもいい」と、男をかきくどく。

ほめられたほうは、それだけでのぼせ上がってしまうものです。

人たらしの技術はさまざまでありますが、何と言っても最大の武器は言葉ですね。

人から無視されたり、嫌われ敬遠されたり、ぞんざいに扱われるのも言葉によるところ大です。

そういうふうに扱われる人は、人間関係において、言葉が持つ重みや重要性に無頓着なものです。

上手な口がきける人は、他人から好かれ、いっぽう、上手な口がきけない人は他人から疎んじられます。

人を惹きつけるか、あるいは、人から敬遠されたり、嫌われたりするか。その違いは言葉一つにかかっている、といっても過言ではありません。

歴史上の人物で、日本で一番の人たらしと言えば、あの豊臣秀吉様ですよ。