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■相手の欠点を長所だと褒めれば心が奪える人というものは、じつは自分のことさえよくわかっていないものです。 自分ことは自分がいちばん分かっていると言いますが、それはふつうは、錯覚して、分かっていると思い込んでいるに過ぎないのです。 自分のことで、よく分かっていることと言えば、生年月日などの客観的データや、肉よりも魚が好きといった嗜好ぐらいなもので、自分の長所にも気づいていない場合が多いです。 だから、相手が気づいていない長所を見つけ、ほめてやると、相手はそのことを嬉しく思い、好意を持ちます。 また、多くの人は、自分の性格や資質について、それを欠点だと思い込む傾向があります。 たとえば、人に執着する人(いい意味での人好き)は、人間関係において、「しつこい」と人に嫌われることがあります。 他人から「しつこい人ね」といわれたら、ショックを受け、しつこいのは自分の欠点だと思うようになります。 だが、じつは、それが欠点であるとは限りません。 しつこさは長所であるからです。しつこい人は、仕事をさせますと粘り強く、容易にギブアップしません。 このように、人の欠点は、長所や美点になるものです。 これは人たらしの大きな材料になります。本人が欠点だと思っていることが、じつは長所なのだと教えてあげればよいのです。 だれもみな、自分の欠点を認めるのは辛いものです。ですから、自分の欠点を長所だといわれたときの嬉しさは格別です。それは自分に自信が持てる大きなきっかけになります。 その結果、相手はあなたに、より大きな感謝を抱くようになり、心を許してしまうようになるものです。 人見知りをして、友達ができにくい人には、「人見知りは謙虚の証」であることを教えてあげればよいでしょう。 暗いと思い悩む人には、「思慮深い人は得てして寡黙ですが、結果的には人の信頼を得ます」と人の世の道理を教えてあげれば良いでしょう。 |
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