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素直に謝るだけで、人からの評価は高まる




アメリカの初代大統領ワシントンが、子供時代に桜の木を折ったという話は有名で、折ったことを素直に認め、謝ったということです。

その正直さが父親から評価されたというもので、道徳の本などによく出てきますね。

ですが、この話は道徳だけの問題ではなく、人間心理を扱う他路の教訓話としても読むことができます。失敗や過ちを犯したときは、素直に謝ったほうがっ、人からの評価を高めることができるからです。

次のような心理実験があります。


被験者にアシスタントをつけて、ある課題に取り組んでもらいます。そのとき、アシスタントがわざと失敗をし、与えられた課題をうまくこなせなくなる。その結果、被験者は、実験者から低い評価を受けることになるという設定です。

このあと、アシスタントは、つぎの4パターンの行動をとりました。

@ 被験者と実験者の前で、自分のミスを謝るというものです。課題の失敗は被験者の責任ではなく、アシスタントのせいであることが、実験者に分かる。

A 実験者のいないところで、被験者だけに謝る。この場合は、実験者には、アシスタントがミスをしたことは伝わらないので、被験者が受ける評価は低いままです。

B アシスタントはまったく謝罪しないというモノです。ただし、実験者がアシスタントのミスを発見し、課題の失敗が被験者の責任ではないと、のちに分かる。

C アシスタントは謝罪しないし、実験者もアシスタントのミスに気づかない。そのため、被験者の評価は低いままというものです。

以上の実験を行った後、被験者にアシスタントの技能についての評価をしてもらったということです。

すると、@、Aのように被験者に謝った場合、アシスタントは高い評価を得ることができました。その際、被験者の評価が上がったかどうかは、関係がなかった。いっぽう、BやCのように謝らなかった場合は、たとえ被験者の評価が落ちなかったとしても、アシスタントに対する評価は低くなった、

つまり、被験者がこだわったのは、自分の評価が高まるかどうかではなく、アシスタントに謝ってもらえるかどうかだったのです。


というわけで、何か問題が起こったときには、とにかく謝っておいたほうがいいことになります。

謝ると、あとで不利になるのではないか、プライドが許さない、などの理由で、なかなか謝らない人がいますが、現実にはそれは得策ではありません。
まずは非を認め、謝ってしまうことが肝心なのです。

とりあえず謝っておけば、相手の不満をそらすことができます。そのあと、言い分があれば、「ただ、・・・」と説明するばいいのです。相手も不快感がやわらいでいれば、落ち着いた気持ちで耳を傾けてくるはずです。





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