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「もう会えない」と思わせれば、相手は会いたくなる




近所の定食屋で焼き魚定食を頼んだら、その日は売り切れで、他のメニューを頼むことになった。

すると、普段は焼き魚が特に好きというわけではないのに、売り切れと聞くと無性に食べたくなり、翌日またその定食屋に行ったことはありませんか。

そんな経験のある人は多いのではないでしょうか。

簡単に手に入ると思っていたものが、手に入らなかったとき、欲しいと思う気持ちはグンと強くなります。

つぎのような実験もある。


2日がかりで行なわれた実験で、初日は「音楽の好みを調べる」という理由にして、被験者にCDを4枚聞かせ、それぞれの曲について評価してもらいます。

その後、「明日の調査が終わったら、4枚のうち気に入ったものを1枚差し上げます」と伝え、そして翌日は、実験がはじまる前に「4枚のCDのうち、1枚は手元にないため差し上げられません。3枚の中から選んでください」と伝えます。

それから昨日と同じ4枚のCDを聞かせ、もう1度それぞれの評価をしてもらうと、「ある」といわれた3枚の評価は、前日とほとんど変わらないのに、「ない」といわれた1枚だけは評価が大きくアップしたのです。

このような、ないものねだりの心理を、心理学では「心理的リアクタンス(反発)」と呼ばれるようです。

これは、人間関係でもよく起きる話で、日曜日にデートするはずだったのに、突然仕事が入ってキャンセルになってしまうと、いつにもまして会いたくなり、深夜、車を飛ばして会いにいった、などというのもそうです。

この心理を利用すれば、あえて突き放すことで、相手の気持ちをこちらに引きつけることも可能になるでしょう。

たとえば、彼女が「会いたい」といってきたとき、いつもOKしていると、2人の関係はマンネリ化しやすいです。

そこで、たまには「ここ2週間ほどは、仕事で無理だ」と、デートを断るのです。すると、断られたことで彼女の欲求は高まり、以前よりも自分の彼氏を魅力的に感じるようになっていくかもしれません。





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「もう会えない」と思わせれば、相手は会いたくなる
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