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うなずくだけで、相手の心は自然に開く




小中学生には、親や教師に反発して、授業をロクに受けない子どもがいます。学校にきてもグラウンドで遊んでいたり、保健室で寝てばかりいたりするか、あるいは、教室にきても、わざと大声を出して授業を妨害したりするのです。

注意してもまったく聞かないし、何か不満かを聞いても答えません。親も教師もまったくお手上げといった状態ですが、そんな子どもの行動を観察していると、
じつは保健室の先生や給食のおばさんとは仲良く話していることがあります。

学校への不満だけでなく、将来の夢や、好きな科目、彼女や彼のことなど、親や教師も知らなかった本音を語っていたりします。


なぜ、保健室の先生や給食のおばさんとだけ話すのか、その理由を聞くと、親や教師は顔を見れば、ガミガミ説教するだけだが、その人たちは黙って自分の話を聞いてくれるからだといいます。

何を言っても、うなずいて聞いてくれるので、安心して思うことを話したくなるというのです。

ただ話を聞いたり、うなずくだけのほうが、相手は色々なことを話すというのは、心理実験でも確かめられています。

マタラゾらによって行なわれた実験は、以下のようなものだった。


警官と消防士の採用試験にきた受験者を対象にしたもので、45分の面接時間中、面接官の態度を変えて接し、そのときの受験者の様子を調べたというのです。

最初の15分は普通に面接し、次の15分間は意識的にうなずく頻度を多くする、そして最後の15分は全くうなずかないようにしたのです。

すると、受験者の話す時間は、面接官が頻繁にうなずいたときにもっとも長くなり、ほかの時間帯に比べて、48〜67%も話す時間が増加したようです。人は、相手にうなずいてもらうと、それだけで「もっと話そう」という気持ちが起こるというわけです。

そう考えれば、相手から本音を引きだしたい場合、こちらから積極的に話しかけるのは、得策とはいえないようですね。それよりも、相手が話したくなるように、うなずくことに重点を置くのが良さそうです。

最初は口が重かった人でも、うなずきながら話を聞いてくれる人に対しては、次第に本音を口にするようになるのです。





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