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話を中断すれば、相手の好奇心に火がつく




テレビのクイズ番組では、問題が出され、ゲストが解答し、「さあ、正解は!」というところで、コマーシャル入りすることが多いですね。

すると、それまでつまらないと思っていた番組でも、中断されると、突然その答えが気になったりするものです。正解知りたさに、ついその後も見続けることに。

これは、人間の欲求をうまく利用した番組構成といえます。人は、中断された情報には、強い興味を持つ傾向があるからです。

また、そういう情報は、より強く記憶に残りやすいという効果があり、その効果は、旧ソ連の臨床心理学者セイガルニイクが唱えたことから「セイガルニイク効果」とよばれています。


実際、コマーシャルで中断されたときの問題と解答は、ひと続きに問題と解答を聞いたときよりも、妙に頭に残るものです。コマーシャルのあいだに「答えは何だろう」と考えたり、心待ちにすることで記憶に残りやすくのです。

この中断されると知りたくなるという現象は、日常生活でもよくあります。

★ 友達と電話で話をしているとき、相手が「そういえば、○○さんの子どものこと知ってる?」と言ったとたん、キャッチホンが入った。そのとき、「あ、じゃあそろそろ切るね」と切ると、急に話の続きが知りたくなったりするものです。

普通ならひまつぶし程度の話題のはずでも、つぎに電話がかかってきたとき、その話題からふったりすることがあります。

逆にいうと、相手の関心を引きたいときは、一気に話さず、途中で話を中断し、小出しに情報を与えるのが効果的といえます。


★ 新聞チラシでも、ときおり「○月○日に、重大情報を発表します」と書かれた広告が入っていますね。


その当日のチラシを見ると、「本日、○○店オープン」と、単に新店舗オープンのお知らせだったりします。これも、最初から「○月○日に新店舗オープン」と宣伝するより、情報を中断することで、お客の興味を引こうとしているのです。

★ 上司にどうしても伝えたい情報があるとき、上司が出かける直前に「課長、○○の件でお話があるのですが、お出かけのようですから、あとで報告させてください」といっておきます。

すると、課長はその情報を受けるまで、「○○の件とは何だろう」と気にするでしょう。


場合によっては、「で、○○の件とは何かね」と向こうから聞いてくるかもしれません。そこでおもむろに「じつは・・・」と話せば、課長に与えるインパクトは、より大きくなるのです。




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